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ここは日本?

スキーシーズンまっただ中のニセコ地区の様子です。そこにいる人々は外国のスキーヤーがほとんどで、日本人を捜してもコンビニの前で若い女性ボーダーが4人いただけでした。ニセコのスキー場は10年位前からオーストラリアのスキーヤーが訪れ始め、そのころはリフトで一緒になった時はチョコレートや飴を交換したりして、私は片言の英語で話しかけたりしていました。ほとんどの人は世界中のゲレンデに行った事のある人たちで、その中でもニセコの雪質は世界ナンバーワンと言っていました。私は東京生活が長かったので新潟や長野のスキー場によく行っていましたが、雪が重くニセコのようなサラサラした雪ではありませんでした。ニセコで滑るとスキーがうまくなったように感じたのも、このサラサラの雪のお陰だったんですね。最近ではニセコの雪質をパウダースノーとは言わずにシルキースノーと呼んでいます。それから10年が経ちました。ニセコ町の山田地区は古い日本人向けのペンションは取り壊され、外国資本のリゾートマンションが立ち並んでいます。不思議な事に日本の不動産企業の投資はほとんど無く、外国人向けの販売ノウハウがない事が原因のようです。日本人のお金持ちはゴルフにはお金をかけますが、スキーをする人はいませんね。私達庶民や若者が億単位のリゾートマンションに手が出る訳がありません。それにしても国内でこれほどの規模で海外投資が行なわれ、町が変貌した所はニセコ以外ないでしょうね。慣れ親しんで来たニセコのスキー場は遠く離れた海外のスキー場になってしまったような少し悲しい複雑な思いがします。
スキー場のメイン通りを歩いているのは全員海外のスキーヤーです。特にオーストラリアの人々は夏と冬の休暇が1ヶ月と長く、我々日本人には考えられないくらいバカンスを人生の一大目標にしています。

我々日本人は食べる為に働きますが、欧米諸国の人々は人生をエンジョイする為に働きます。国土が狭く資源のない私達日本人とは根本的に違いますね。

これからのニセコの課題は雪のない夏場をどうするかでしょう。一部の外国人はこの山田地区に住みついている人もいますが、閑散期の夏のニセコに観光の目玉になる何かが必要だと思います。富良野のラベンダーやお花畑など参考になる良き例はあります。パウダースノーに重きを置いてその事だけに乗っかってしまうと、新しい展開が出来なくなるのも事実でしょうね。

比羅夫駅の近くから見たニセコ山田地区です。いつの間にか欧米型のリゾートマンションが立ち並びました。大きな窓からは雪を頂いた羊蹄山を一望出来ます。

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