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冬のオロフレ山

北海道の峠道は冬の間通行止めになるところが多い中,オロフレ山は昼間の間だけ通行出来るため、厳寒期の冬山を体験出来ます。晴れた日に放射冷却で冷え込んだオロフレ山の山麓では幻想的な樹氷を見る事も出来ます。このオロフレ山のある場所は東側が太平洋を望み、西側は日本海からの冷たい季節風が吹き付け,その冷たい北風が太平洋に抜けるのを遮るように(風を遮る屛風)立っています。北海道でも比較的温暖な地域にあるこの山が冬期にはニセコアンヌプリにも匹敵するパウダースノーをもたらすのも、この山特有の気象条件が関係している訳です。同じような気象条件の山が,オロフレ山から北側にある、徳瞬瞥岳ホロホロ山です。特に徳瞬瞥岳のトドマツに発生する着雪は、蔵王温泉のモンスターを思わせます。近年外国の観光客の方がレンタカーでこの峠に訪れるのを良く見かけるようになりました。冬のオロフレ山は神秘的な魅力で一杯です。

朝9時に通行止めが解除になる道道洞爺湖登別線を登別方向から車で登ると、オロフレ峠頂上付近の雪に覆われた山が見えて来ます。気温は氷点下15度、凍り付いた樹氷が風に飛ばされキラキラと空中を舞っています。

標高1230mのオロフレ山です。朝9時半頃の光線が最もこの山を美しく見せてくれます。

ダテカンバの木に付いた樹氷です。青空バックはとても奇麗です。いずれの写真も道道洞爺湖登別線の道路から撮影したものです。峠の途中に車を止めるスペースが有るのでそこからはスノーシューを装着して雪山に入ります。

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