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北国の桜

この数日の暖かさで北海道に自生するエゾヤマザクラが満開になっています。日本では桜と言えばソメイヨシノをさしますが、ソメイヨシノは江戸時代の末期に東京の巣鴨でエドヒガン桜とオオシマザクラを交配させて育ちが早く,たくさんの花をつける品種として全国に広まって行きました。しかし交配種の宿命は病気に弱く寿命が短い事です。その中でも神奈川県秦野南小学校のグランドの中央に2本のソメイヨシノの大木が有ります。また青森県の弘前城公園にも国内で一番古いと言われているソメイヨシノが有り、北海道伊達市、開拓の杜には開拓当時に植えられたと推定される樹齢130年以上のソメイヨシノが有ります。これらは偶然長寿の条件が揃った事によるもので,エドヒガンザクラのように千年を越えるような事は無いでしょう。日本各地にはその土地の風土にあった桜が今も咲き誇っています。ソメイヨシノだけが桜では有りません。私は野山に咲く山桜が一番好きです。人目に触れる事無くひっそりと咲くその凛とした姿は心引かれるものが有ります。そして満開になると惜しげも無くあっという間に散っていくはかなさも心を揺さぶられます。そしてそのはかなさの中に生きる事への躍動を感じます。
北海道では山桜は真っ先に咲き始めます。開花と同時に葉も出て来るタイプの山桜です

こちらは花が散ってから葉が出て来るタイプです。

春紅葉になった葉が出て,白い花を咲かせる山桜です。山桜だけでもかなりの種類が有ります。

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